不足しているのは「電力」ではなく「開示情報」

そもそも、新聞やテレビでくどいくらい呼びかけられているほど、本当に電力は不足しているのでしょうか?
三月の計画停電でも、火力発電と水力発電で供給量は足りていたのに原発を再稼動させる為に不足を装った疑惑がありました。
九州電力のやらせメール事件では、他の説明会でもサクラを動員していた事や、立地の古川佐賀県知事が九州電力から献金を受けていた上に父親も九電社員だった事などが芋蔓式に発覚。
さらに、テレビのデータ放送やポータルサイトなどで表示される「電力使用状況グラフ」の使用率数値が、水増しされているという情報まで出てきました。

「ピーク時供給力」を稼働可能な設備のフルの容量ではなく、そのつど東電が恣意的に決めた「供給目安」の数字とすることで、実際より15%も上乗せされている日もあった。
この指摘に対して東電は
「確かに『本日のピーク時供給力』というのは分かりにくいですね。それとは別に本当の『最大供給能力』というのがあるのは事実です」
と認めたが、
「今後7~8月と需給がひっ迫してくればおのずと本当の上限値に近づきます」
と、恣意的な目安に過ぎない数字をピークだと偽り続けている。(MyNewsJapan 植田武智2011/6/24)

『最大供給能力』とやらを隠しておく理由でもあるのでしょうか?
電力会社は、エネルギー試算を正直に発表するのも業務の一環、否、義務であるはずです。
7月1日から開始された電力使用制限令では、昨年の同じ期間・時間帯の使用最大電力から15%の節電を上限に制限されるもので、故意に違反すると100万円以下の罰金が課せられます。
罰則というなら、迅速かつ適切な情報開示を怠り、あまつさえ改竄したような場合の電力会社にも是非罰則が必要であるとはいえないでしょうか。
今、不足しているのは「電力」ではなく、的確な「開示情報」に思えてなりません。