三月十一日の桁違いの地震と津波で地震計など多くの測定器が壊れたそうです。
さらに度重なる余震と七日深夜の大きな余震で復旧中のものまで破損し、緊急地震速報の的中率低下の原因になったとか。
もともと十七回中十二回という的中率は、天気予報さえ60%程度だと思えばかなりの高確率。
大幅な計器不足に陥った現在でさえ、三割の的中率を維持している訳ですから、危険物などから離れる時間と考えれば良し。(朝日新聞2011/4/6)
よく考えたら驚異的な技術ですよね。
数十秒から数秒前とはいえ、予測不可能が常識だった地震を察知出来るんですから。
イラン人の友人に「日本は地震が予知出来るなんてすごい!イランにも欲しい!」と言われた人までいたそうです。(ツイッターより)
阪神淡路大震災をターニングポイントに(古くは関東大震災からでしょうが)、自治体の防災体制、海外援助の受け入れ態勢、被災地独特の事情など多くの教訓が今の日本を縁の下で支えてきました。
そして東日本大震災でも、多くの課題が浮き彫りになり、それは被災地のみならず日本全体の組織形態や隠されてきた利権構造にまで及ぶ勢いです。
今度こそ、利益の為に見て見ぬ振りをしてきた人命の危機をしっかりと見据え、同じ悲劇を繰り返さない大転換に舵を切るべきでしょう。
古い価値観に囚われず、新しい土地、新しい出会い、新しい人生への船出も再出発とはいえないでしょうか。
「元通り」ではなく、新たな「より良い」日本を作り直す為に。
それが、震災で亡くした夥しい命への鎮魂の為に。
2011/04/09 (Sat) 18:36