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国「貯蓄から投資へ」→金融業界「鴨・鴨・エヴリバディ」?

以前の記事にも書きましたが、金融とは"信用"です。
「クレジット/Credit」の語源は、ラテン語 で「貸し付け」を意味し、「信用」のニュアンスを持つ言葉です。

…だと云うのに、何たる醜態である事か!


三井住友信託元行員を逮捕 詐欺容疑、被害7億円超か 警視庁|時事通信 2021.11.2

SMBC日興証券の複数社員、相場操縦か…監視委が本社捜索|読売新聞 2021.11.3

ジブラルタ生命で2億円超の金銭詐取 社長の「報告音声」入手|文春オンライン 2021.11.2

日新火災、14年間で4400万円の保険料過大徴収…自動車保険や火災保険など|読売新聞 2021.11.2


ネット証券や既存企業のオンライン化で、効率化・半自動化が進む昨今の金融業界。
会社経営で最も重い経費の一つとされるのが人件費。
特に、大勢の正社員を抱える大手企業では、「困った事・分からない事を相談できますよ」と対面での接客やコールセンターに付加価値をつけようとしている所もあります。
まだまだ公式サイトやアプリの操作性が良い企業ばかりではない為、手続きやコスト(※手数料や税金等)などについて質問すればすぐに回答をくれるサービスは、高齢者や忙しい人には決して悪くありません。

にもかかわらず、未だこんな不正が常態化している現実に失望を禁じ得ません。
ちなみに、外資はもっとえげつないですが。(※限りなくインサイダーに近い取引で上げた巨額の利益から、小遣い程度の罰金を当局に払っては、経営を続けている某米国大手証券もいます…)
「金融?虚業でしょ?」
「金融マンなんて、客を騙す詐欺師でしょ?」
こういった“偏見”が長年横行してきたのは、金融業界自身の自浄作用の低さも原因ではないのですか?
クレジット=“信用”を取り扱う事が生業の金融機関が信用出来ないなど、本末転倒・言語道断です。
多くの真面目に働いている社員にまで疑いの目が向けられかねず、気の毒です。

さらに、少額投資の非課税枠であるはずのNISA口座に課税するなどと世迷言を言う政治家や役人は、即刻転職していただきたい。そして是非、自分のお金を自分の力で運用してみればよろしいかと思います。
「年金で足りない分の生活費は自分で殖やしてね」
「その代わり、運用や換金の税金を優遇するよ」
「初心者を守る為に、リスクの高い商品は買えないようにしてあるよ(※1)
そう音頭を執ってきたのは、他ならぬ政府自身ではありませんでしたか?
働いた給料から少額でも投資資金を積立てたり、将来の為に勉強しながら個別投資に挑戦しているような庶民から巻き上げる課税方法で、どうやって「分厚い中間層」とやらが出来るのでしょうか?

老後の生活費を殖やす為に投資をしている庶民と、生活費を遥かに超える運用をしている超・富裕層を一緒にしないでいただきたい。
同じ“負担”でも、命に関わる人と命に関わらない人を同列に語るのはただの悪平等ではないでしょうか。

※1_『ハイリスク(=レバレッチ等)』『ハイコスト(=法外な手数料・信託報酬等)』『ハイイールド(=リーマンショックの引き金になったジャンク債等)』を含む金融商品はNISA/つみたてNISAでの買付には指定外。普通・特定口座でも、初心者は絶対に"買ってはいけない"商品!


【情報リンク】お客の側にも金融リテラシーを

投資を行っている方へ|金融庁

お金を預けている方へ|金融庁

うんこお金ドリル|金融庁

…次回作『うんこお金ドリル 金融機関編』に期待します。