FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「平和ボケ」も危険だが「戦争ボケ」はもっと危険

2016-6-24(19:24)加筆

「叙勲」とは「国家または公共に対して功労のある者に勲章を授ける」事を云い(因みに「社会の各分野における優れた行いや業績のある者に徽章を授ける」事は「褒章」)、日本では毎年春(4月29日:昭和の日)と秋(11月3日:文化の日)の2回行われています。

そんな平成二十七年度の「秋の叙勲」。
その中でもかつての「勲一等」に当たる「旭日大綬章」受章者十九人のうち日本人は七人、他十二人が外国人。さらに、そのうちで一番多いのはアメリカからの五人。
外国人の「旭日大綬章」受章者の数は、今年は過去最多だそうです。
そして、そのアメリカから受章する五人の中に…
日本の政治を操りその富を収奪する、所謂「ジャパン・ハンドラーズ」の大物が二人も居並ぶ異様な顔ぶれとなりました。

【絶句】秋の叙勲:旭日大綬章にラムズフェルド元国防長官、アーミテージ元国務副長官など/健康になるためのブログ(個人ブログ)※新聞社の元記事が消えてしまったのでこちらをリンク


今回叙勲に与かったリチャード・アーミテージ、ドナルド・ラムズフェルド両氏は、ジョセフ・ナイ氏やマイケル・グリーン氏らと並ぶワシントンきっての「知日派」…つまりは日本の手の内を知り尽くして対日要望を突き付けてきた「ジャパン・ハンドラーズ」の一員であり、同時に軍産複合体の財力をバックボーンにして共和党タカ派に多大な影響力を持つ所謂「ネオコン」の一員でもあります。

現在の民主党オバマ政権とは関係のない人物に、何故このタイミングで勲章を与える必要があるのでしょう?
両氏への叙勲を推薦したのは外務省儀典官室であり、それを受けた内閣府・賞勲局の担当者は
「戦後70年の節目ということで、戦後日本の平和と発展の重要な基盤を形成した日米関係の増進に大きな功績のあった方々を特に推薦した、と外務省から説明された」
とコメントしたと云います。
しかし、彼らが強引に推し進めた「日米関係の増進」が、一体どれほど「日本の平和と発展」に結び付いたのでしょうか?

戦後、直接対外戦争をしなかった日本は、世界各地で直接或いは間接的に戦争を続けてきたアメリカとは親密(と云う名の従属関係)でありながらも一線を画してきました。
実際、パレスチナ問題でイスラエルをアメリカが支援・支持し続けているにも関わらず、さしもの日本(主に外務省)もこれには同調せずにきました。
しかし、アフガニスタンで農業指導に携わっていた日本NPO職員の誘拐殺害事件、アルジェリアの日揮プラント襲撃テロ、バングラディシュのダッカで起きた外国人(※主にJICA職員とイタリア大使館職員が犠牲)襲撃テロなど、「日本人だから安全」などという事は最早ありません。私たちもまた、数多居る「外国人」の一人に過ぎない時代になったと言えるでしょう。
アメリカに与した所で、在外邦人の命が保障されるどころか、寧ろ「戦争を仕掛ける大国の仲間」と見なされかねないのです。

何より、「イラクに大量破壊兵器がある」との虚偽情報に基づいたイラク戦争を主導し、虚偽で始めた戦争に自衛隊をインド洋やサマーワまで出動させるよう要請した人物に勲章を与えたという事は、日本政府はこれらの行為を「肯定的に評価」していると受け取れる態度を示した事になります。
これは、東京大空襲の立案者カーチス・ルメイを叙勲した黒歴史をも塗り替える凶事に思えて仕方ありません。
ただ、ルメイ自身は航空自衛隊の設立に功績があったとされた事、そして
「もし戦争に敗れていたら私は戦争犯罪人として裁かれていただろう。幸運なことにわれわれは勝者になった」
「(前略)だが、戦争は全て道徳に反するものなのだ」

と戦後のインタビューで語っており、自身が指揮した作戦の本質について自覚はあったようですが…。(鬼塚英昭『原爆の秘密「国内篇」昭和天皇は知っていた』成甲書房 117頁)

イラク戦争の是非は、攻撃に参加しなかった国のみならず、アメリカを支持して攻撃や支援に参加した国でも激しく問われています。
イギリス陸軍特殊空挺部隊(SAS)の元司令官で、ボスニア駐留英国軍の指揮官も務めたマイケル・ローズ将軍が
「私見では、ブレア(当時首相)は弾劾されるべきだと思う」
とBBC放送のドキュメンタリーでコメントし、英国議会では2004年11月に首相弾劾法案なるまで動議されていたほどです。
日本でも小泉政権が犯した重大な間違いの一つとして、陸自のサマーワ復興支援など自衛隊の活動そのものを否定する必要はなくとも、海自の米海軍戦闘艦へのインド洋給油活動など「米軍を支持してイラク戦争に関わった事」の是非を再議論するべきではないでしょうか。
そもそも言い出しっぺのアメリカでも、2005年6月11日議会下院でブッシュ大統領(当時)の弾劾決議が可決されたほどです。

『ニューヨーク・タイムズ』東京支局長マーティン・ファクラー氏は、『アメリカの悪玉になぜ叙勲?「ジャパン・ハンドラーズにばかり頼ることは日本の国益につながらない」 』でこう話しています。

ファクラー「確かに、ジャパン・ハンドラーズという存在は圧倒的に共和党に多く、民主党にはごく少数しかいません。もしかしたら、ハンドラーズの要求に応えれば褒めてもらえるので「共和党は親日的」と考える政治家が多いのかもしれませんね。
しかし、ハンドラーズはアメリカの官僚機構、エリート層のごく一部に過ぎません。彼らとだけ親密になることは、日米関係全体を見れば、決して日本の国益にはつながらない。日本はアメリカとの関係構築において、いくつかの根本的間違いを犯しています。ハンドラーズを重用し過ぎるのもその一例だし、アメリカの議会との関係が弱いのも大きな問題です。」
/週プレNews(2015.11.19)


「アメリカのネオコンの言う事さえ聞いておけば、世界一の軍事力で守ってくれるから"日本(の政府高官・官僚・大企業)"は安泰」
こんな「平和ボケ」は確かに危険です。
ですが…
「紛争でもテロでも戦争が起こり続ければ、武器がいくらでも売れて儲かるから"アメリカ(の政府高官・官僚・大企業)"は安泰」
こんな「戦争ボケ」にいつまでも付き合うのもまた危険ではないでしょうか。

戦争狂いに与えた旭日大綬賞/長周新聞(2015.11.6)

安倍政権が安保法制を押し付けたジャパンハンドラー・アーミテージに最高勲章授与! 安倍と米国の闇の関係/LITERA(2015.11.9)

米国の“戦争屋”2人に旭日大綬章…安倍ポチ政権の恥知らず/日刊ゲンダイ(2015.11.5)


続きのようなもの
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。